※この記事は歯科医師監修のもと作成しています。
はちみつ論争をご存じですか?
家族が歯磨きしてからはちみつを食べる
抗菌作用があるからはちみつ水でうがいする
という論争です。
これをどちらが正しいか言い合ってる事をはちみつ論争と名付けています。
実際、はちみつで虫歯にならないのでしょうか?
はちみつは虫歯になるか?
抗菌作用はあるが、虫歯になる
はい、なります。
抗菌作用と虫歯は別物です。
なぜはちみつは虫歯になるのか?
はちみつの成分はおよそ80%が糖分です。
この糖分は主にブドウ糖と果糖からなります。
虫歯になる糖はショ糖というのは昔から知られていますが
果糖では虫歯にならないと勘違いしている人が多いのです。
果糖が口の中で代謝されて虫歯になる過程は、
主に細菌による糖の発酵が関与しています。
以下は、果糖が代謝されて酸が生成され
虫歯の原因となる過程の一般的な例です。
- 果糖(フルクトース)の分解:
口腔内の細菌によって、フルクトースが分解され、代謝産物が生成します。
これは一般的な簡略化された反応式で、具体的な酵素や中間体は省略されています。
果糖(C6H12O6)→細菌の酵素→代謝産物 - 乳酸の生成:
代謝産物の中には乳酸が含まれ、この反応によって口腔内のpHが低下します。
代謝産物→発酵→乳酸 - 酸によるエナメル質の侵食:
生成された乳酸やその他の有機酸が口腔内の歯に付着し、エナメル質を侵食します。
乳酸+エナメル質→酸性攻撃→エナメル質の侵食
色々難しい事が書いてますが、果糖が口腔内で分解された結果、乳酸が生成されます。
この乳酸が生成された時点で虫歯の原因になるのです。
ちなみにフッ素は虫歯の進行を防ぐ事が科学的に証明されています。
市販の歯磨き粉でもフッ素1450ppmが入ったものがオススメです。
まとめ
もしはちみつが虫歯にならないなら、フッ素のように昔からあるはずです。
昔からないという事は、やはり虫歯にならないとは認められてはおらず
ココがポイント
少なくとも虫歯になる可能性があるという事です。
どこからか始まったはちみつ論争はこれで終結です。